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スウィンギン・ロンドン50's-60's
2010年6月 1日 発売

スクーター、ミニスカート、そしてロックンロール…… あのツイッギーやビートルズたちが輝いていた時代。


戦後の荒廃から落ち着きを取り戻した1950年代半ば、ヨーロッパ諸国では経済が急速に復興し、革新的なデザインの製品が次々とつくられ、憧れのライフスタイルを享受する時代が到来しようとしていました。


1960年代には移動手段として飛行機が身近なものとなり、技術の進歩によってついに人類は月面着陸をも果たします。同時にスクーターをはじめとするモビリティーの大衆化が、自由な移動と多くの余暇時間をもたらしました。また、移動可能でパーソナルな視聴を可能とした小型トランジスタラジオの発明など、現在につながる製品が開発されたのもこの時代でした。


こうしたライフスタイルの変化にいち早く反応したイギリスの若者たちは、斬新で個性的・刺激的なものを求めていきます。ビートルズを始めとするバンドが誕生し、ストリートには若者向けのブティックが次々とオープン。モッズ・ルックできめた若者たちやミニスカートのツイッギーが登場し、ロンドンは若者文化の発信地となっていったのです。


本書は、ロンドンで1950年代から60年代にかけて日常生活に取り入れられた各国のインダストリアル・デザインをカタログとして紹介するとともに、ファッションや音楽をベースとした若者文化をとりあげ、憧れと懐かしさを込めて「スウィンギン・ロンドン」と称された時代を振り返るものです。


 [目次]
◇ザ・シックスティーズ/スチュアート・デュラント
◇Design and Culture Revolution インダストリアル・デザイン ・1950~55  ・1956~65 ・1966~70
◇これが明日だ---ブリティッシュ・ポップの始まり/前山裕司
◇1960年代の思い出/ポール・リーヴス
◇サブカルチャー・パワー 「スウィンギン・ロンドン」のファッションがもたらしたもの/南目美輝
◇50年代の楽器が60年代の音を創った/佐藤秀彦
◇ビートルズと日本の文化/村松和明
◇インタビュー/ジミー・ペイジ

[編集担当より一言]
若者文化がはじけた50-60年代の興奮と熱狂が伝わってきます。
エッセイやインタビューも刺激的で読み応えあり。

B5変判 | 160頁 | スウィンギン・ロンドン50's-60's 出版委員会・編 /定価:1,714円(税抜)